2024年9月12日 米子市全域でフレイル予防アプリを展開
~ 官民一体で高齢者の健康意識向上と健康寿命の延伸を目指す ~
株式会社エッグ(本社:鳥取県米子市、以下「エッグ」)は、デジタル田園都市国家構想交付金の採択を受けたフレイル予防アプリを開発し、令和5年7月から運用を開始しています。1年間の運用を経た令和6年9月に新たな機能を追加し、さらなるフレイル予防事業の推進を図ります。このプロジェクトは、官民が一体となって高齢者の健康意識向上と健康寿命の延伸を目指す取り組みであり、今後もその発展が期待されています。
システム開発の背景
本プロジェクトは、米子市の65歳以上の高齢者約35,000人を対象に、フレイル度チェックの促進を目的としたスマートフォンアプリの開発から始まりました。このアプリは、フレイル度のチェック機能に加え、日々の運動や食事の記録、フレイル予防を支援する機能を提供しています。健康と判定された方には、健康維持のために市内登録事業所で利用できる健康プログラムのチケットが発行されます。一方、プレフレイルまたはフレイルと判定された方には、フレイル予防を学び、実践するための3か月間の教室への参加が案内されます。また、令和6年5月からは、アプリを活用したフレイル度チェックの結果をもとに、スマートフォン上で「元気エンジョイパスポート」が表示され、市内の協賛店舗で特典を受けられる機能もリリースしました。
ポイント機能の実装(よなご健康ポイント)
さらに、このフレイル予防アプリをより身近で日常的に活用していただくために、新たに「よなご健康ポイント」機能をリリースしました。この機能により、フレイル度チェックの実施やフレイル予防事業への参加だけでなく、日々のウォーキングの歩数に応じてポイントを貯めることができます。溜まったポイントは電子マネーに交換し、米子市内の加盟店で利用することが可能です。現時点で加盟店は1,000店舗を超えています。こうした高齢者のフレイル対策でもICTの活用を進め、多角的にサポートしていきます。
システムの概要
開発したフレイル予防アプリと事業管理WEBシステムは、市民、事業者、行政それぞれのニーズに応じた使いやすい機能を提供しています。チェック支援や運動教室の実施に応じて、民間企業には業務委託費等が支払われる仕組みがあり、請求書作成機能やレポート集計機能も充実しています。このシステムは、官民が協力して効果的なフレイル予防を推進するためのツールとして米子市内で稼働中です。
期待される成果
本システムにより行政と民間が一体的に事業を進めることができ、65歳以上の高齢者の健康意識を高め、行動変容を促進することが期待されます。また、こうした取り組みで、健康寿命の延伸や介護認定者の減少が見込まれ、行政の扶助費の抑制・削減にもつながることが期待されます。
官民共創プロジェクトとしての重要性
高齢者の健康寿命延伸とQOL(Quality Of Life)の向上、さらに医療介護費の適切な削減を目的として、米子市内の民間事業者が主体となり米子市フレイル予防推進協議会(*)が組織されています。同協議会はフレイル予防事業の一層の推進を図るため、事業に対する提言や事業実施の支援を行っており、官民が一体となって目的達成に向けた事業を推進しています。
(*)米子市フレイル予防推進協議会 参画事業者 (令和6年7月末現在) 順不同、敬称略
社会福祉法人こうほうえん、社会福祉法人真誠会、医療法人養和会、社会福祉法人いずみの苑、社会福祉法人博愛会、株式会社中海テレビ放送、一般社団法人フレイル予防研究機構、株式会社エルフィス、株式会社鳥取銀行、社会医療法人仁厚会ル・サンテリオンよどえ、社会福祉法人米子市社会福祉協議会、株式会社ライオンハート、株式会社エッグ、株式会社BSS企画、株式会社ジョイアーバン、株式会社JU米子髙島屋、損害保険ジャパン株式会社
今後の方向性
今後、本プロジェクトの成功を受け、他自治体が同様の取り組みを行う際は、ローカライズやカスタマイズを通じて事業ノウハウを伝承し、日本全体の健康寿命延伸に寄与していきます。エッグは、全国的なフレイル対策の普及に向けた取り組みをリードし続けます。
【お問い合わせ先】
株式会社エッグ エッグカスタマーサクセス
TEL: 0120-006-896
e-mail:frailty@egg.co.jp